危険なシナリオ:退職金で初めての資産運用

いきなり始めず早めに準備

「退職金で資産運用」なんてよく聞くフレーズかも知れませんが、それが初めての資産運用(あるいは初めての投資)だったらやめた方が良いかもしれません。

銀行の勧誘には注意

とかくアリがちなのが、高額退職金が振り込まれているのを銀行に見つけられて、「資産運用相談会」なんかに行ってしまう事です。

「人生100年時代です」とか「残りの人生余裕を持って過ごしたいですよね」とか言われて、いきなり大きな額を銀行の勧める投資信託に投入してしまう。

うまくいけばいいですが、失敗した場合、老後資金を失う事になりかねません。

もちろん、年金はこれから減る一方ですから、退職金をそのまま取り崩すのでは、長生きした場合にリスクとなります。

引退時に持っている額にもよりますが、多少は資産運用をしないと結構厳しいというのは現実だと言えます。

ただ、これまで経験のない人が、いきなり資産運用(投資)を始めると、

  1. 投資対象の間違った選択(毎月分配型など)
  2. 損が出た時のまずい対処(すぐに売って別の投資信託を購入したり)
  3. 利益が出た時に調子に乗って追加投資(リスク資産の偏り)

などの失敗が考えられます。

特に1.の問題は大きく、銀行が勧める投資信託を購入して、高い購入手数料、高い信託報酬を払い、なかなか利益が出ないという状況に陥ります。

そして、また銀行に相談に行くと「想定と違う動きですね~、ではこちらの投信に切り替えてみましょうか」なーんて言われて、また高額の購入費用が発生します。

実は僕は一回失敗しています

ところで偉そうに言ってますが、僕自身、銀行が勧める投資信託にかなりの額を投入した時期がありました。

二番目の会社を辞めた時に少しまとまった額の退職金があったのですが、銀行がそれを見つけて、資産運用相談会に呼ばれた訳です(先に挙げた展開そのものです)。

その頃の僕は資産運用の理解が浅く、金融商品も適切なものを見分ける目を持っていませんでした。

そのくせ、中途半場な投資の知識があったので、銀行の説明にすっかり納得してしまって、「高い販売手数料・高い信託報酬・月々分配型」という三拍子揃ったダメ商品(投資信託)に手を出してしまいました。

結果、損も得も無い水準で推移していましたが、一年ちょっとくらいで自分の間違いに気がつき、それらの投資信託は解約しました。

長くもっていたら確実に損失を出すか、インデックス投資でもっと良いパフォーマンスを得るチャンスを失っていたでしょう。

そして学習したので、今後は同じ間違いを犯す事は無いでしょう。

悪いのは銀行では無い

事例も挙げて説明しましたが、残念ながら銀行が勧める投資信託は銀行に利益が出やすい、つまり購入者が利益を出すのは不利なもの、と思った方が良いです。

なぜなら購入者(特に初心者)が利益を出すにはインデックス投資が良いという事が統計的にもわかっているのですが、インデックスファンドでは信託報酬が安くて儲けにならない、その結果購入手数料、信託報酬が高いものを勧める様に行内で方針が出ているからです。

これだけ悪者にしておいて何ですが、銀行の人は上から言われて自分の職務を全うしているだけで、罪はありません。

投資においても「自分の身は自分で守る」しかないのです。

初心者の方が、良く解らないから銀行などの専門家のアドバイスが欲しくなるのは分かります。ただ、そこをぐっとこらえて投資信託の説明を聞くのはやめましょう。

まずは話を聞いてみてから、と思う人もいるかもしれませんが、話を聞く事自体をお勧めしません。

銀行の人から一生懸命2時間も3時間も説明してもらうと人間の情として少しくらい買ってあげようかな、という気になってしまうからです。

まずは自力&少額で

まず考えて欲しいのが、なるべく若いうちから資産運用(投資)を開始する事です。

以前記事にもしましたが、これからの時代、年金は先細りになる一方です。何かしらの手を打たなければいけないのは割と明白と思われます。

なるべく早く初めて、経験値を蓄積する事で、投資に可能性を感じれば続ければ良いと思います。但し、最初は必ずと言っていい程うまく行きませんので、少額で開始する事が肝要です。

一方、実践してみた結果、やはりリスクが取れないと判断するのであれば、投資はせずに老後資金は預貯金で貯めるべく計画を立てれば良いのです。

どちらにしても早めに方針が定まり、準備する事ができます(どちらも時間がモノを言います)。また、いざ退職金が入った時にもぶれる事が無いでしょう。

自分で一度は手を出しておいて偉そうに言えませんが、私の経験が生きると幸いです。

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