インデックス投資のコストにはどの程度こだわるべきか

インデックス投資はコストが命(写真の”響”は空港で25万円!)

インデックス投資は大きなリターンを期待するものでは無い為、如何にコストの安いファンド(或いはETF)を選択するかが重要な要素となります。ただ、どこまでこだわれば良いのかは悩ましい所かと思いますので、試算も含めて所感をまとめてみました。

インデックス投資におけるコスト

まずは、インデックス投資における費用を整理します。

購入費用

インデックスファンドであれば通常ノーロードと言って購入費用が無いものを選択すると思いますが、銀行などで紹介されると購入手数料がかかる場合などあるかも知れません。インデックス投資である以上購入費用をかけるのはあり得ないので、ネット証券で購入するなど回避すべきコストです。

ETFの場合は株式と同様購入費用が掛かりますが、例えば僕の利用しているSBI証券では、100万円の場合487円ですので0.05%以下となり、ほとんど無視しても良いかと思います。

また、SBI証券ではNISA枠で購入する場合購入手数料が無料になっています。あるいはカブドットコム証券はMAXISシリーズなど三菱UFJ系のファンドであれば購入手数料を無料にしています(系列会社なので)。これから証券会社に口座を作る人はそういう点も考慮に入れて選択すると良いでしょう。

信託報酬

インデックスファンドの一番のコストはこの信託報酬となります。ファンドを保持している間は毎年発生しますし、もちろん利益が出ない年でも取られます。こちらについては後方に試算をしましたので、そちらを参考にしてください。

信託財産留保額(売却費用)

インデックスファンドによっては、解約時に0.3%程度の解約手数料を取る場合があります。これは、解約に伴い組み込み資産の売却などファンドにおける経費が発生するため、それを補完する目的となります。一見かからない方が良いようにも感じますが、そのファンドを長く持つ人にとっては解約費用を解約した人が支払うので、信託財産の減少が(僅かながら)防げるという解釈もできます。

ETFの場合は市場で売買されるので、各証券会社の規定する売却費用が発生します。売却金額によって購入費用と同等(例えば100万円で487円など)がかかります。

その他費用

内容は色々違うようですが、「その他費用」という形で0.1%以下程度の費用が掛かります。目論見書の交付や連動インデックスのライセンス費などの経費となります。これはかかった時にはファンドから支払います、のような表現になっている事が多く信託報酬の様に固定の額となっていないのがちょっと捉えづらい所です。

実質コストについて

投資信託のコストを考える場合注意が必要なのが、実質コストがあります。いくらホームページや目論見書で信託報酬率○○%と言っていても実際はもう少し経費が掛かっているのが実態です。

ある程度の運用年数があるファンドであれば、トータルリターンをインデックスと比較するなどで実質コストを想定する手段もあります。新設間もないファンドなどでは、決算レポートなどで確認すると解ります。

信託報酬による将来リターンの違い

コスト差に依ってどの程度将来リターンが変わるか試算してみました。年間の期待リターンは僕が現実だと思う線で5%としました。売買費用と信託財産留保額はかからない場合もあるので除外、同じくその他費用についてもとりあえず除外して計算しています。

年率5%想定で計算(年間費用は初年度)

どうでしょうか。もちろん資産規模、投資年数によってそれなりに差はつきますが、思ったより大きな差にならない感じがしませんか。しかも、あくまでずっと持ち続けて複利で増えた場合であって、配当をもらったり途中売却などが入ればその差はさらに縮まってしまいます。

これが、利回り10%くらいを想定するともっと差が出るかと思いますが、インデックス投資が想定する年率5-6%位であれば、実は信託報酬0.25%位の差は大きくないと言えるかも知れません。

一方、毎年支払う”信託報酬の額”として見ると、表の様に3000万円投資をしていた場合、信託報酬0.25%で7万5千円、0.50%で15万円です。これはまだ初年度ですから、30年後に表の様に予定通り資産が増えた場合、0.25%で30万円程度、0.50%の場合50万円以上の信託報酬を年間で支払う事になります。こちらは0.25%と0.50%では凄く違うという感じがします。やはり人間の感覚は失うものに対する痛みが強いと改めて思い知らされます。

余談ですが、アクティブファンドについては、1%を超える信託報酬を取るファンドが一般的で高いものだと1.5%くらい取ります。その場合、300万円資産があった場合、年間だまって3万円から4.5万円くらい支払う事になります。それだけ払って価値があるものか、という感覚で判断してみると良いと思います。

まとめ

同じ条件ならなるべく信託報酬が安い方が良いというのは基本正しいのですが、あまりこだわり過ぎて他に大事な部分を見落としてしまうと本末転倒になる危険もあります。例えば僕自身も経験しましたが、ETFが上場廃止になってしまうとそこで利益確定、税金の支払いが発生して複利の効果が落ちてしまう事もあります。

と言ってもあまり高い信託報酬もよろしくないので、感覚的には0.3%以下あたりに抑えたいという所が僕にとっての基準です。その上で運用期間が長いものや信託財産が大きいものを選択するという事で良いかと思います。

一般的にインデックスファンドよりETFの方が信託報酬が安いというのがセオリーでしたが、最近はインデックスファンドの値下げ競争により、ETFを逆転するものも出ています。一度投資をすると長く持つ前提ですから、よく吟味して選択してみて下さい。後で入れ替えるって結構大変だったりしますよ。

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