インデックス投資にはETFとインデックスファンドのどちらが良いか

どちらへ向かうか

インデックス投資を行うのにはETFを使う方法とインデックスファンドを使う方法があります(ETFも広義にはインデックスファンドですがここでは区別して説明します)。どちらを使っても問題はありませんが、それぞれ特徴がありますのでメリット・デメリットをまとめました。

ETFのメリット

まずは僕もメインで利用しているETFのメリットです

一般的に信託報酬がインデックスファンドより若干低い

最近差が縮まってきていたり、一部では逆転しているものもあるようですが、一般的には、やはりETFの方が信託報酬が低いので、信託報酬にこだわるならまずはETFが候補に上がります。同じ内容のインデックスファンドが存在する場合、比較して有利であればETF、同等であればその他の要因でどちらにするかを決めると良いと思います。但し、通常インデックスファンドはノーロードと言って購入時に手数料はかかりませんが、ETFはわずかながら株式会社への手数料がかかります(株式を購入するのと同じ)。

株式と同じ感覚で売買ができる

買ったらすぐに口座の保有証券一覧に反映されますし、売却したらすぐに口座の買い付け余力に反映されます。私の使っているSBI証券会社だけかも知れませんが、インデックスファンドの場合、購入・売却の申し込みをした後に口座へ反映されるまで数日間の時差があります。ポートフォリオの調整の為に、ある部分を売って、その部分を別のファンドを購入のような調整をする時にすぐに反映されないとリバランス時などに作業が滞ります。

分配金(配当)が受け取れる

僕の様に分配金を受け取って、日々の生活を豊かにしたり、将来の自分年金にしようとしている場合は、ETFを利用する事で定期的に収入を得る事ができます(インカムゲインと言います)。分配金はもちろん再投資もできますが、一度税金がかかるのでインデックスファンドに比べて少しだけ投資効率が落ちます。

定期的に収入が欲しい場合、インデックスファンドを取り崩しても同じ事ではあるのですが、例えばトータルパフォーマンスがマイナスであるインデックスファンドを一部売却するのは精神的に難しいものがあると思います。一方、ETFであれば分配金を受け取りながら、いつか基準価額もプラスに戻るだろうと気長に待つ事ができます。また、分配金は下落の局面でももらえますから、調整局面が長引いた場合などの心の支えにもなります。

因みにETFの場合、悪評高い毎月分配型ファンドの様なタコ足配当(利益が出ていない時に運用資産の一部を払い戻して無理に分配金を出す)という事はありませんので安心です。

インデックスファンドのメリット

日本ではこちらが多数派でしょうか。種類も豊富なインデックスファンドのメリットです。

金額ベースで購入ができる

ETFの場合アセットアロケーションの比率に合わせて購入をする時、購入金額に合わせて、いくつ株数(正確にはETFの場合受益権数)が必要か計算する必要があります。特に、NISA口座で購入する場合には、金額指定ができる事はありがたいですね。NISA枠は120万円ですが、120万円と指定するとほぼぴったり買い付けてくれます。

必ず基準価額で購入・売却される

ETFはまだまだ日本ではマイナーで、その流動性はおおむね低いです。百万円単位の購入・売却を行うとETFによっては、自分で値を吊り上げたり、吊り下げたりしてしまう心配があります。その点、インデックスファンドは注文を出した日の基準価額で売買されるので、本来の価格から乖離する事がありません。

分配金(配当)を再投資する仕組みがある

日本のETFには配当を再投資する仕組みがありません。インデックスファンドであれば、そもそも分配金を自動で再投資するファンドが多いのに加えて、証券会社のサービスで自動再投資を設定する事もできます。投資効率が上がるのと、保有しているインデックスファンドのパフォーマンスをチェックする上でも便利です(ETFは分配金が出てしまうのでトータルパフォーマンスが分かりづらくなる)。

積立投資に対応している

金額で購入が可能なインデクスファンドは月々決まった額で投資をする積立投資に対応しています。少額でコツコツという事であればこの機能は有益です。

NISA枠にはどちらが適しているか

(一般)NISA、或いはつみたてNISAの場合、非課税の期間がそれぞれ5年、20年ですから、フルに活用するとなると長期の投資となります。つまり、基本的にはその間売却を行わない方針かと思いますので、投資効率から見てインデックスファンドが適していると思います。

例えば、(一般)NISA口座の120万円の枠で、インデックスファンドを購入した場合、分配金が自動で再投資されます。これは120万円の枠を超えて追加投資がNISA口座で可能となっている、と考える事もできます。

ETFの場合、分配金は非課税となりますので、その部分でのメリットはありますが、再投資はそのNISA枠には行えませんので、投資効率は落ちてしまいます。

ただし、すでに運用資産からのインカムゲインを生計の足しにしている、などと言う場合には、ETFで非課税の分配金を受け取る、という手もあります。分配金を受け取りたいかどうか、という所が判断のポイントになります。

ジュニアNISAは間違いなくインデックスファンド

ジュニアNISAの場合は迷う事無くインデックスファンドに軍配が上がると思います。

ジュニアNISA口座で買い付けを行った場合、その子供が18になる年まで資金を引き出す事ができません。ジュニアNISA口座内での売却、再度買い付け(次の枠が発生したら)などは可能ですが、資金を外に出して他の用途に使う事ができません。

つまり、長期に渡って資金が拘束されるので、その期間はなるべく投資した資金に働いてもらいたいものです。ジュニアNISA口座で分配金が発生しても、投資枠が残っていなければ、その資金はジュニアNISA口座で遊んでいる状態となります(使う事もできない)。資金管理としてはあまりうまいやり方とは言えないと思われます。

まとめ

ETFを利用するにしろ、インデックスファンドを使うしろ、まず考えなければいけないのは、そのETF(インデックスファンド)が良いものかどうか、という事です。信託報酬から始まって、資産規模、運用期間など、費用が安くて安定しているETF(インデックスファンド)選択する事が第一条件となります。

その上で、同等のETFとインデックスファンドで迷う場合は、分配金を受け取りたいかどうか、という事が選択の基準になるかと思います。投資効率を上げてなるべく大きく育てたい、という事であれば再投資の仕組みがあるインデックスファンドが良いでしょうし、分配金のメリットを享受しながら気長に持つ、という場合ETFが良いでしょう。

インデックスファンドで投資効率を上げておいて、分配金が欲しくなったらETFに切り替える手もありますが、インデックスファンドで長期に保有していて、かなりの含み益が出ている状況になった場合、切り替えの為に一度売却する時点で大きく税金がかかってくる恐れもありますので、その点は計算が必要です。

もし将来的に分配金を目当てに資産を増やしていこうという事であれば、最初からETFで構成する事をお勧めします。その上で分配金が必要でない期間は分配金の再投資を自分で行えば、インデックスファンドでの運用とほぼ同じ状態が作り出せます。

各種NISA枠が利用できる場合は、やはりインデックスファンドが良いと思います。この場合であれば、後でETFに切り替えても非課税ですから売却時の税金の心配は要りません。

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