恐怖の大王は去ったのか(VIX指数の動向)

「落ちているナイフを掴もうとするな!」はかなり有名な相場格言かと思います。暴落の最中に反転のタイミングを図り、追加投資を行った結果、さらに傷口を広げると言う事は典型的な投資失敗のパターンです。特に信用取引で突っ込んでしまった場合は、市場から退場、一貫の終わりという事もあり得るので確かに危険な行為です。

一方、今回の様な大暴落は後で見てみると大きなチャンスのタイミングだった、様子を見ていたら急反転してすでに旨味のない水準になってしまった、ということもあり得ます。

市況から判断するのは非常に難しいと感じます

今回の暴落はリーマンショック以来のマイナス30%越えですから、2009年のボトムから見ると実に11年ぶりとなります。コロナショックは実体経済にインパクトが出ていることが明白なので、そう簡単に経済が復興、株価が戻すという事は「普通であれば」考えづらいです。

所が、ここにきて米国の2兆ドル(Two trillion dollars)日本円で言えば200兆円を超す財政支出を計画しているニュースが伝わると株式市場は反転攻勢気味で、直近ボトムの3/23から1/3くらいはすでに戻している感じです。現状の課題としては、雇用統計となりますが、ニューヨークの封鎖とともに失業保険の申請が300万件に上ったと言う事で、今はここが一番の注目ポイントとなります。

日本はと言えば、同様に戻り調子です。本日3月31日で2019年度最終日となりますが、緊急事態宣言発動、東京封鎖のリスクが高まる中でも日経平均はマイナス0.9%止まり、J-REITはプラス1.5%となかなかの底堅さを見せています。日本の場合は、間違いなく首都封鎖があるかどうか、という事がポイントで、封鎖が決定すればおそらくもう一度暴落が発生する可能性が高いと見ています。

いずれにせよ、共通する課題はいつ頃までにコロナが収束するか、という点ですが、これははっきり言って世界的に初めての経験であり、予想する事は不可能と思われます。今は巨大な経済対策で一旦上げ基調になりましたが、今後コロナの長期化、具体的な経済指標の悪化、失業者の増加、などを受けてセンチメントが再度墜落する事も十分考えられるシナリオです。

VIX指数の動き

さて、そんな見通しの難しい局面ですが、市場が安定するかどうかを次に挙げるVIX指標を見て判断する、という方法があります。

VIX指数はVolatility Indexの事でS&P500のボラティリティ(変動)がどの程度激しいかを指数化した指標です。別名が「恐怖指数」と言われ、これが高い時には市場が荒れているのであまり動きを取らない方が良いと言われています。逆に言えば、これが落ちてくれば市場は落ち着きを取り戻したという判断もでき、多くの投資家が注目している指標となります。

VIX指数の直近3ヶ月推移
(世界の株式アプリで表示)

上図は直近3ヶ月のVIX指数ですが、こう見るとVIX指数は、だいぶ落ち着いて来ており、グラフから見ると下降トレンドに入っている様に見えます。

グラフから見て取れますが、暴落前は20を切る水準で、市場が安定している時にはこの辺りで推移しています。今回の暴落で一気に80を超えてきてリーマンショック以来の水準となりました。一度リスクが発生すると急激に上昇するのがVIX指数の特徴です。巷の言い方では40くらいになったらだいぶ市場は冷静さを取り戻している、と言う事なので、そこらまで待つのが無難かと思います(あまりリスクの取れない人は)。

今回の暴落で僕も初めてVIXの動きというものをウォッチして見ましたが、毎日見ていると荒れていたタイミングから最近では徐々に落ち着いてきた感じがしています。なので、リスクの取れる人はこの辺りからエントリーするのも十分ありと感じています。

※「リスクが取れる」とは個人に寄りますが、例えば現物だけの取引で、今後の投資資金も準備できる、まだ、若年で今後の投資期間が長い、などです。

インデックス積み立て投資を始めようと思っていた人はまさに今始めるのが良いと思います。これからは上も下もあると思うので、積み立て定期投資で自分の資産の動きを記録していけば大きな経験値を得る事ができます。

※(参考)VIX指数に連動するETFもありますが、仕組み上利益を出す事は不可能なので検討に値しないものです。また、VIXを保険(株式市場のリスクヘッジ)に使えるのではと考える人もいるかも知れませんが、暴落が起きる前に投資した資金が限りなく0になるので役に立ちません。よって、VIX指数は投資として利用するものではありませんが、指標としては大変参考になるものです。

それで僕はどうしたか

さて、こんな状況で僕はどうしたかと言うと、暴落前にあった現金700万円くらいを3/16からボチボチ投入して今の時点で450万円程度を追加で投資しました(今日も少し買いました)。全体のイメージとしてはキャッシュポジションを減らして、リスク資産の比率を10%くらいあげた感じです。

今振り返ると僕のリスク資産の下落ピークが連休前の3/19でしたから、このまま上昇するのであればそこそこのタイミングで追加できたかな、と思います。ただ、3/19その日はJ-REITの大暴落(ブログにも書いた1日で18.5%の下落)があまりに激しく、流石に怖くなって突っ込めませんでした。本物の暴落の前には人は立ちすくむものと学習しました。

この一連の買い付けには理論的な裏付けはありませんが、僕は基本的にリスク資産を利回りで見るので、利回り的に十分魅力的な水準と言う事で買い付けていきました。この先短期的には再度暴落があったとしても現物資産だけなので長期的に戻せばOKという前提なので成り立つ話かと思います。また、ETF中心で分配金を受け取るので下げる様なら分配金も追加投資して行きます(急激に戻すようなら残してキャッシュポジションを復活させます)。

それよりも何よりも魅力的な水準になったり、上昇傾向が顕著になってくると(まさに今の局面)買わずにいられない、という性分が大きいですかね。まあ、それでも少しはキャッシュポジション(現金)を残したので我慢できた方かと思います。

今回幸運と言える事があるとすると下落のスピードがあまりに早くて途中で押し目を狙うタイミングさえありませんでした。気がつけば5年かけて積み上げた今までの含み益はほぼ吹き飛んだ訳で悲しい気持ちではありますが、中途半端なタイミング(下落の早い段階)で追加投資をしなくて済んだのは良かったと考えています。これから長い時間をかけて大きな上昇も期待できますので、気を取り直して投資を継続しています。

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